栄養の重要性

重症患者にとっての栄養の重要性

食事を摂る事ができなくなると、重症患者はどうなる?

 重症患者は、その状態の悪化から食事を摂ることもできず、何かしらの炎症があると恒常性の維持が困難になり、血液の循環が悪化し、さらに免疫機能が低下することで傷の治りも遅延し、感染もしや易くなり、リンパ液には高濃度の内毒素が流れていき体内に循環されます。また、呼吸器の筋肉の低下も生じることで誤嚥性肺炎も起こしてしまうことがあります。

食事摂取の重要性

 そのような動物には食事を摂取させることが極めて重要です。治癒に必要なエネルギーが作られることで血液の循環が良くなり、免疫力の向上に繋がります。健康な犬でも12時間絶食すると腸の動きが悪くなり、消化吸収機能も低下します。腸のバリアが壊れ腸内細菌の再吸収が起こり、重症患者の場合敗血症を引き起こすこともあります。このような理由から、重症患者では早急に食事を始めないといけません。

 当院は24時間完全看護体制をとっており、重症患者に対しても正しい動物栄養学に基づいた治療を行っております。